マリメッコ展:デザイン、ファブリック、ライフスタイル
2017.03.04 - 06.11 / 新潟県立万代島美術館
フィンランド・デザインミュージアムのコレクションから, 1951年創業のマリメッコ(フィン語で「マリーのドレス」)の歴史と全貌にせまる展覧会.
ファブリック(布地)約50点やヴィンテージドレス60点, デザイナーのスケッチ, 各時代の資料などが展示されている.
「Ⅰ. はじめに:マリメッコとは?」では, 女性を家庭の主婦から解放する動きにあわせてファッションが変化した1950年代に, 都会と田舎, 伝統とモダンなど, 対極にある2つの要素の連続を特徴として誕生したマリメッコについて紹介される.
おなじみの「ウニッコ(ケシの花)」や「イソト チヴェット(大きい石)」など, 大きなファブリックがインパクトたっぷりに並ぶ.
「Ⅱ. マリメッコの歩み:1951-2016」では, 数十年で国際的ファッション・ブランドに成長したマリメッコについて紹介される.
創業者アルミ・ラティアのクリエイティヴな仕事(プロデューサー業)や, ヴオッコ・ヌルメヌニエミ(マリメッコ初の正社員デザイナー)やマイヤ・イソラ(1949-87まで500種のデザイン!代表作ウニッコ)のcoolなデザインを目にすることができる.
アンニカ・リマラのコットン・ジャージー商品「タサライタ」(ボーダーのTシャツ)もこの時代の作品 (同じアンニカ・リマラのドレス《サニアイネン》(ピルヴィ(雲)の柄、上がエンジで下がこげ茶)もとても素敵だった).
また, リーサ・スヴェントの手織りファブリック(シックなデザイン)も見られる.
展示の後半では, マリメッコがアメリカをはじめ世界に広がっていく様子が紹介される.
ファッションだけでなくライフスタイル(食器・ジュエリー・家具…, など, フィンランドに行ったときにマリメッコ・カフェやお店で目にしたようなもの)をも紹介していくようになるマリメッコに, 初の外国人デザイナーとして日本人の脇阪克二が加わるのもこの時期だ.
どのドレス・デザインもとても素敵で見ているだけで楽しくなる.
「Ⅲ. デザインの芸術」では, マリメッコのプリント・ファブリックがどうやって生まれ, どのように洋服や日用品になるのかが紹介される.
それぞれのデザイナーの原画と製品が展示されるのだが, そのどれもがとても独創的だ.
カラフルで自由な空間.
最後の最後に青色ウニッコのフィンエアー エアバスA340機が展示され, 楽しいファッションショーは終わりとなるのだった.
年末にはフィンランド・デザイン展が宮城県美で開催される.
こちらも楽しみだ.
(昨日の夜は酒田市・割烹そめ にはじめてお邪魔してきました. 莫大海とわさびをくるんでいただいたスズキのおつくりも, アイナメの煮物椀(写真)も, かぶらの擦りおろし(蟹の銀餡かけ)も…, どれもホントに美味しかったのですが, やっぱり一番のご馳走はおそめさんとのおしゃべり!
御歳87歳とお聞きして驚きました. 赤い番傘でお見送りしてくださった(外は雷と大雨!)おそめさんは最後までチャーミングな方でした~)