Lars Jansson Trio Facing The Wall
2015.07.21 / SOL SV-0033
1曲目「Prelude To A Restless Mind」は, ラーシュ・ヤンソン流のプレリュード
(平均律).
偶然浮かび上がるメロディが愛おしい.
続いて爽やかな2曲目「Facing The Wall」(アルバムタイトル曲).
朝の光景.
だが, その印象に反してこの曲に付けられたタイトルは「壁」.
解説によると, 達磨大師が9年間洞窟の壁に向かって座禅を続けた伝説に由来するのだという.
何か突き抜ける感じを表したのか.
4曲目「Nobility And Beauty」も明るく爽やか.
高速の指回しが印象的な5曲目「Configuration」は快活でアグレッシブ!
どちらもドラムとベースとのやり取りも軽快.
6曲目「Quito」がいい.
スローテンポでノスタルジックなのが, やはりラーシュヤンソンの真骨頂だと思う.
柔らかくやさしい音色にうっとりする.
7曲目「Catching The Ox」は短いピアノ・ソロ.
すばやい前衛的な響きは知的な牛たちか.
11曲目「Autumn Sun」はタイトル通り, やさしく穏やかなスウェーデンの秋.
こちらもとても心地よい.
ラストの13曲目「To A Sweet Dad」は旅立った父へのオマージュだという.
あたたかく柔らかな響きが愛情を込めて奏でられる.
すべてオリジナルの13曲.
ずっと聴いていたい一枚.