諸富祥彦 (2013). 教師の資質:できる教師とダメ教師は何が違うのか?. 朝日新聞出版.
key word:教師の資質=子どもとかかわるすべての大人に必要な資質
「教師を支える会」代表, 教育カウンセラーでもある著者が書いた「これからの教師が身につけておくべき、新たな「教師の資質」」(:3)についての一冊.
最近の学校現場の様子や子どもの変容, 新しい学力とそれを身につけさせるための教師の資質についてまで, 話題は多岐にわたる.
教師の人事考課によって失われてしまった教師間のチームワーク(:72-75)や, 仲間から排除されることを恐れる(特に女子)生徒の問題(:93-95)など, 学校空間で追い詰められていく教師や生徒の姿を筆者は紹介していく.
なんとも, 読んでいて切なくなる現状だ.
そして, それゆえ教師は共感力をもった「人間関係のプロ」でなくてはならない(:163)とし, さらにこれからの教師は「日々、直面するさまざまな状況の要請(問い)に対して、自らの内的諸力を総動員して応答していく能力」である「応答力」(=キー・コンピテンシー)を教えられる存在でなければならない
(:211), とするのだった.
(お昼にお邪魔した東根市「ラ・ターナ」. 自家菜園フェンネル・イワシ・イタリア産アンチョビのソースのブカティーニというチューブ状のロングパスタ. サフラン風味で干しブドウがいい味を出していました)