12/30/2011

the cabs 回帰する呼吸


the cabs 回帰する呼吸
2011.12.14.released / ZNR-116

前作「一番はじめの出来事」に続き残響recordからリリースされたミニアルバム (残響のwebを見たらKUDANZの「無神論」(←不思議なワルツだった)に続く新譜も1月にリリースされるようだ).

The Cabsbavoの首藤義勝, guvoの高橋國光, drの中村一太の3.
201110, 仙台megarocksで聴いたのが最初だったが, 「二月の兵隊」の感覚は衝撃的だった.
拍子を自由自在に行き来し, 2フロントのvocalを操るかのごとくinitiativeをとるドラム.

そのリズム感は2枚目も健在だ.
変拍子に乗り, まるで天使と悪魔のようなvocal2人.  
一見ねじれの位置にいて全く関係無いように見えるが, でもこの天使と悪魔は共犯関係にある.
そのバランス感覚, 遠近感がいい (それがなければたた奇を衒っただけの「若者バンド」になっていたかもしれない).

1曲目「キェルツェの螺旋」から, 3人の楽器プレーヤーとしての実力もよく分かる.
ドラムもベースもギターも, 超絶技巧.

轟音と共に圧倒的に駆け抜けたかと思うと, 次の瞬間にはピタっとクールダウンし, 空気をガラリと変える.
この冷静と情熱のどろどろと煮込まれた感じがとてもいい.

回帰する呼吸
一番はじめの出来事
無神論