全日本アンサンブルコンテスト第44回東北大会
2017.02.12 / 酒田市民会館「希望ホール」
アンコンの東北大会へ.
午後の職場一般の部, 高等学校の部, そして大学の部を聴く.
職場・一般の部では, 最初の「秋田吹奏楽団」のサクソフォン四重奏(ドビュッシー / 佐藤正人「弦楽四重奏曲」よりⅣ. トレ・モデレ)の演奏が決然と印象的に始まって素敵だった.
続く高等学校の部では, 以下, いくつか印象的な演奏があった.
5番・宮城県代表 聖ウルスラ学院英智高等学校の打楽器八重奏(安倍圭子「プリズム変奏曲:マリンバ・アンサンブルと打楽器奏者のための」)はマリンバ5台, ティンパニ5台, バスドラム2台, 銅鑼2枚, チャイムほか…の大所帯.
乱反射する音が美しい曲を, スケールの大きな演奏で奏でた.
15番・福島県代表 福島県立磐城高等学校のクラリネット八重奏(H.
スタルパース「クラウナリー・フォー・クラリネッツ」)は, たっぷり・しっとりな音からチャーミングな音までが次々と現れ, 聴いていて気持ちいい演奏だった.
19番・聖ウルスラ学院英智高等学校のフルート六重奏(天野正道「天空に舞う6人の天使達」)は, フルート6人の音色がそれぞれとてもよかった.
緻密なアンサンブルも素敵だった.
22番・福島県代表 福島県立平商業高等学校の木管八重奏(松下倫士「巡礼歌」)は, さまざまな音色で織り上げられた壮大な風景.
ブレンドトーンがとにかく心地よくてうっとり.
23番・秋田県代表 秋田県立秋田南高等学校のフルート八重奏(三善晃「フルート合奏のための八つの歌」よりⅡ, Ⅳ, Ⅶ, Ⅷ)は, うまく溶け合って宙に浮く音が素晴らしい (経験値が違うのか, 秋南は現代ものを違和感なくしっかり自分たちのものにしてくる).
夢から覚めるようにすっと終わったラストも印象的だった.
ラスト24番・山形県代表 山形県立山形中央高等学校のクラリネット四重奏(J. M. ドゥファイ「オーディションのための6つの小品」より)は, 連符のリレー, 間の取り方, フレーズの重心の捉え方, …どれも県大会よりも説得力が増していてとてもcoolだった.
本日ラストの部門である大学の部では, 難曲を丁寧に演奏した1番・東北大学のサクソフォン四重奏(J. リュエフ「サクソフォン四重奏のためのコンセール」よりⅠ, Ⅳ)と, 弱奏部が綺麗に滲んで心地よかった2番・山形大学のクラリネット四重奏(ミキナ「ガラスの海と都市の情景」)が印象的だった.
土曜は暴風雪警報が発令されていた酒田.
今日・日曜日は風は強かったものの大雪は免れ, コンクールも予定通り無事に終了した.
しかしこれから東北の各地へ帰られる出演者のことを思うと…, 気の毒でならない….
(昨年末に新しくなった駅東・三日月軒. お店は新しくなっても, ラーメンの美味しさは(もちろん)そのまま!)
(そして, この時季の庄内, イチゴ, メイカ (子が入っているこの時季のが最高!), ホタテ稚貝, カナガシラ(お味噌汁が絶品!)…, 美味しいものがたくさんあります)