蔡國強展:帰去来
2015.07.11 - 10.18 / 横浜美術館
エントランスの壁一面に掲げられた「夜桜」に始まり, 火薬を使った大きな作品が並ぶ.
中国四大発明のひとつである火薬.
それを用いた作品には, ほとばしり弾ける火薬の生き生きとした「生」と, もう燃え尽きてしまった後だという「死」, ふたつの不思議な感覚が共存する.
それらの作品を蔡は様々な国の住民とコラボレートしながら作っていく.
火薬は人々を傷つけもするけど, 人々を結ぶこともできるのだ
(たとえばそれは皆で花火を見るときのように).
その後の展示は, 映像作品, そして99匹の狼たちで構成された「壁撞き」.
見えない壁にぶつかっても何度でも繰り返しそれを越えようとチャレンジする生命.
圧巻の作品だった.