仙台クラシックフェスティバル2015
金子三勇士「ラ・カンパネラ」リスト&ハンガリー名曲選:一度は聴いておきたいハンガリーの作曲家たち
2015.10.02. 5 pm start / イズミティ21(泉文化創造センター)小ホール
椅子に座るやいなや弾き始めたバルトークの「チェルゲーの踊り」.
リズミカルに, まさにチェルゲー(モンキータンブリンのような楽器)で遊んでいるようで, 最初からびっくりさせられる.
今日のオール・ハンガリープログラムの所以を, 自身のルーツの半分がハンガリーにあるからだと語った金子三勇士.
仙クラには3度目の登場だという.
続くバルトーク「6つのルーマニア民族舞曲」も大迫力で, リズミカルに始まった.
思えばチャルダッシュを生んだ国だ.
人々が楽しみながら民謡を演奏する姿が浮かんでくるような演奏.
次は, 珍しくもコダーイのピアノ曲が続く.
不思議なハーモニーの響きが新鮮だった.
ラストはリスト.
まずはロマンチックな「コンソレーション
第3番」から.
まさにロマン派.
続いて「練習曲としての側面を意識した」と金子がいう「ラ・カンパネラ」.
パリッとした演奏で, ペダルを力強く何度も踏み鳴らしながらの高速play!
そして最後は「ハンガリー狂詩曲第12番」.
19曲あるラプソディーの中から,
2番でも6番でもなく, 12番である.
自身が初めて習ったリストの曲だという思い出の一曲なのだそう.
演奏者の解釈をふんだんに取り入れた, まさに「ラプソディー」.
とてもエネルギッシュな演奏だった.
(曲間にあるMCもとても面白く, 楽しかった)
特別に演奏してくれたアンコールはショパンの「黒鍵」.
ショパンがリストに捧げた曲.
演奏会はダイナミックに終わった.
(写真は山形県庄内・刈屋産の「かおり」という梨. かりんのように香る甘さ)