ルートヴィヒ・コレクション ピカソ展
2015.10.31 - 12.23 / 宮城県美術館
ケルン市立ルートヴィヒ美術館の作品を中心とする展覧会.
1901年制作の初期のブロンズ作品から展示はスタート.
青の時代, バラ色の時代を経てキュビズムへと続く道程や, 新古典主義の時代(「手を組んだアルルカン」が展示されている)への変遷などを一堂に見ることが出来る.
分析的キュビズムの代表作とされる「グラスとカップ」(1910)やその後の「読書する女の頭部」(1953)などは見るものをその場に留める力がある.
陶芸作品も多く展示されている.
キャンバスという制約から抜け出た作品を観ると, 彼のアグレッシブなパワーを存分に感じることができる.
その他, 展示は「編み物をする女とそれを見る人」(1970)や「帽子をかぶった男の胸像」(1970)など, 最晩年の作品まで約80点におよんだ.
最後の展示室にはピカソ自身を被写体とした写真作品が多数展示されていた.
80歳にして再婚(再々…婚?)したピカソ.
そのパワーを, 彼自身の姿からも感じられるようだった.