伊坂幸太郎 (2014). アイネクライネナハトムジーク. 幻冬舎.
key words:現在, 九年前, 十九年前, 斉藤さん(一回 百円)
久しぶりに伊坂幸太郎を読む.
読みながら, 「えっ!?」「ウソ!?」と何度も言っている自分がいた
(笑).
連作短編集, というのだろうか.
それまでのストーリーが見事ひとつに収束する最後の話「ナハトムジーク」が圧巻.
特に小野のボクシングの試合, 九ラウンド目の描写(:271-)が素晴らしい.
スピード感溢れる展開に, 手に汗握りながらページを捲った.
作家自身があとがきでいうように, 伊坂作品には珍しく「泥棒や強盗、殺し屋や超能力、恐ろしい犯人、特徴的な人物や奇妙な設定」(:285)が出てこない, 恋愛にまつわる話.
中毒性満点の一冊だった.
(写真は米沢市「La Scarpetta」のティラミス(米沢産くるみを使用)! with 優(フリースクール)とのコラボ商品なんだそうです)