舘野泉 村の教会:シベリウス ピアノ名曲集
2010.10.20 (1979) / TOCE-91104
これまでほとんど聴いてこなかったシベリウスのピアノ.
アレンジをするため, 今頃になって買い求めて聴いてみる.
小品が22曲収められているが, どの曲も, 空高くどこまでも拡がる壮大さと, 耳許でやさしく囁くような繊細さが同居している.
舘野さんのピアノはダイナミックに, そして柔らかく丁寧に, その音楽を弾くのだった (録音は1978年).
シンフォニーのシベリウスとはまた違う, 自分の部屋にいるときのような作曲家の表情を見ることができる.
全音から出ているピアノの楽譜(シベリウスの中期の透明な作品がいくつか収められている)も併せて買って弾いてみたのだが, たしかに(舘野さんの解説にあるとおり)「技巧的には可成りやさしいにもかかわらず, 音楽的には俗にいうと
"さまにならない" 非常に演奏しにくいもの」(全音楽譜出版社
(1976). シベリウスピアノアルバム:まえがき)が多い.
だからこそ, ピアニストの想像力と創造力が問われるのだろう.
冬にぴったりの音楽だ.
(上の写真は酒田市・オズベーカリーのトマトとベーコンのピザパン. 焼き立てで美味しかったです!)
(下の写真は米沢市・鷹山堂で買った「米織小紋」の信玄袋. 使い勝手がとてもいいです)