やませ蔵美術館(平成28年度 第二期展示)
2016.09.02 - 2016.11.20 / やませ蔵美術館(長井市)
晩秋の小春日和, 平成3年に開館したという やませ蔵美術館へ初訪問.
開館日は毎週金・土・日曜の3日間で, 8月と11月下旬から4月上旬は閉館となる (展示は年間二期に分けて行われる).
ちょうど紅葉の時期で, 敷地内にある庭は紅葉の真っ赤なじゅうたんで埋め尽くされていた.
作品が展示されているのは, 明治時代に建てられた紬問屋「山清」の屋敷にある5つの蔵.
綺麗な庭の中に雰囲気のある白い蔵が並ぶ.
一つ目の蔵・東蔵に展示されているのは今野忠一「月山」や小松均「赤富士図」, 福王寺法林「朝富士」など, 静かで堂々とした山の絵の数々.
ひんやりとした蔵の空気にぴったりだった.
二つ目の蔵・南蔵に展示されているのは, 長井市出身の画家・舟山一男の世界.
女性をやわらかく描いた作品の数々が並ぶ.
三つ目の蔵・新蔵ではロイヤルコペンハーゲン窯のイヤープレートと, 長井市(時庭)出身・菅原白龍の屏風「瀬戸内海西南海図」(六曲一双)が展示される.
「瀬戸内海西南海図」は江戸中期の作とのことだが, 瀬戸内海の多数の小島がしっかりと書き込まれていて, 見ていて飽きなかった.
その他, 味噌蔵には長井紬の原画や昔の火鉢などが展示される.
長井紬の古い着物から作られたバッグなどを見ることができるミュージアムショップと合わせて, ゆったりとした時間を過ごせる.
今日は天気もよく, 庭に3つある水琴窟の音(3つそれぞれに音が異なる)と鳥の鳴く声, 落ち葉を踏む音や葉擦れの音を耳にしながら, 長井の街中にいることを忘れるような時間を過ごすことができた.
(下の写真はお昼にお邪魔した白鷹町・そばきり「八寸」. 北海道和寒産の新蕎麦を石臼で挽いたという板そばは, 蕎麦の香りが噛むほどに広がる美味しさ. 白鷹町・湯沢さんの特大しいたけの天ぷら(肉厚!ジューシー)とともに
ぺろりといただいました)