9/17/2016

荒井良二と野村誠の村山じゃあにぃ〈村山温度〉

YAMAGATA BIENNALE 2016
荒井良二と野村誠の村山じゃあにぃ2016〈村山温度〉
2016.09.17, 2 pm start / クアハウス碁点(山形県村山市)



会場となったのは, 今は使われていない温泉施設.
バブル期につくられたものなのか, さまざまな種類の浴槽が豪華に配置されている.
座布団を手にした観客(80人ほどだろうか)は, それぞれ自由に腰を下ろしてライヴを楽しむことになる.
入口で配られるワンドリンクは, (温泉といえばこれ) 瓶の牛乳やコーヒー牛乳などだ (前売りチケットには, このワンドリンクと温泉入浴券 (新浴場), そして村山のお土産箱(ひっぱりうどんのセット)が付いてくる).
大浴場は女湯と男湯(それぞれ「荒井湯」と「野村湯」と名付けられている)が中で繋げられていて, 自由に行ったり来たりすることができる.

プログラムディレクター・宮本武典さんの諸注意(「約3時間を予定していますので, 途中温泉に入って来ていただいても…」)に続いて, ライヴはゆったりとスタートした.

浴場の壁面に指を使って絵を描き始める荒井さん.
その傍らで, 野村さんの鍵盤ハーモニカのインプロが始まる.
さすが お風呂場, 音がほわほわと響いて心地よい.


言語を介さない二人の会話は, 見ていて(聴いていて)のんびりと落ち着く.
途中, 歩き出して向こうの浴場へと行く野村さん.
天井でふたつの浴場は繋がっているので, 鍵ハモの音が天井の向こうから聴こえてくるのだった.

やがて, 不思議な唄(「村山よいとこ」「寒暖 寒暖!」(笑)…)を歌いだす荒井さん.
次々と顔を変えていく壁面の絵も面白い.

途中30分のオフィシャルな(!)休憩を挟んで, 後半は野村湯にメイン会場を変えてスタート.


今度は荒井さんが足踏みオルガンを弾くなか, 野村さんがライヴペインティングをスタート.
途中で交代し荒井さんが描き始めると, 野村さんが描いた可愛らしい幾何学模様の絵がどんどん表情を変えていった.

ときにcool, ときにナンセンスに, ときに懐かしく漂う音楽.
それをゆったりと思い思いに聴くお客さんたち.
まったりとした時間だった (でも…, 3時間はちょっと長すぎたか…?).

最後は会場の全員で「みんな じゃあにぃー」と叫んでおしまい.
アンコール代わりに再び「村山よいとこ…」が歌われて, 終演(17時)となった.

(寒くなってきて, 温かい三年番茶(最近ハマっています!)が美味しい季節になりました)