9/26/2014

ムンク展


ムンク展
2014.06.09 - 2015.01.02 / Didrichsen Art Museum

ヘルシンキの中央駅前からバスで20分, didrichesenの美術館へ.

手の甲に貼るシールタイプのチケットを購入して, セキュリティチェックを受けてから入場.

「Melancholy」(1911), 「Bathing Men」(1907-08)など大胆で素朴な大きな油彩から, どことなくもの悲しいリトグラフまで, Rolf E. StenersenやErnest Thielらパトロン・コレクターの作品から珍しく出展された約50点の作品が並ぶ.

壁に書かれていたムンクの言葉が印象的だった.
" I paint not what I see, but what I saw " (munch, 1889-90).
たしかに, 外で(その場で)スケッチをして色を着けていたらこんな色使いや線にはなっていなかっただろう.
独特な色使いとタッチが, やはりムンクの魅力だ.

2階の展示室から下って, 1階の展示室はヴァイオリニストでマドンナだったEva Mudocciのモノクロのリトグラフからスタート.
愛に満ちた, 愛おしさを感じる作品たち.

自画像(リトグラフ)も不思議な魅力があった (「The Scream」(1870)のモノクロ・リトグラフも展示されていた).

愛と狂気, 一見相反するように見えるが表裏一体の感情がひとつの絵の中に存在している.
そんなムンクの作品をゆっくりと堪能できる展覧会だった.

(北欧・ヘルシンキとストックホルムに行ってきました. どちらも石畳が印象的な, 素敵な街でした!)

9/25/2014

北欧①

朝, 八重洲からバスで成田へ.


朝御飯にターミナルのレストランでお茶漬けをいただいて, いざ出発!


ヘルシンキまで7825km, 9時間45分の旅.


1510, ヘルシンキ着
少し肌寒い.


バスで中央駅へ.
使ったフィン語はまだ "kiitos" だけ (笑).

駅前から石畳の道を歩いてホテルへ.
check inして, 夜のレストランを予約してもらう.


迷いながらヘルシンキ・ミュージックセンターへ.
しかし, 当日券は残念ながらsold out….
キアズマ(国立現代美術館)も工事・閉館中…, 残念!

夜はソコスホテルトルニの14Fにあるアテリア・バーへ (エレベーターで行ける最上階から, 螺旋階段を上って行きます).


ヘルシンキで最も高いビルだそう.

そしてレストラン「kosmos」へ.


メニューが全然分からずオススメをきいて, サーモン(日本だとこの半分も出でこないような立派なサーモン!皮はパリパリ)とトナカイ(少し癖あり)をオーダー.


生ビール(OLVI)といただきました.
(物価は高いと思います…)

9/24/2014

東京

東京行き.

一度訪ねてみたかった, 鶯谷の「香味屋」さんへ.


海鮮グラタン, ハヤシライス, そしてこのメンチカツがとっても美味しかったです.
薄く細かい衣にジューシーなお肉!

そのまま, 歩いて谷中・ひみつ堂へ.
少し待って, 入店.


いちごみるく (ミルクは少しヨーグルト入り?).
しゅわーっと溶けて行きました.

谷中銀座を歩いて, 朝倉彫塑館へ.



畳の部屋でゆっくり. 

夜は渋谷・ヒカリエのd47食堂へ.


長崎定食(松浦港のアジフライ)や どて焼き, イカめしなどいただきました. 

9/21/2014

山をひらく:青葉市子, 中島ノブユキ ライヴ


山形ビエンナーレ ライヴ・プログラム
みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2014
音楽部門:ライヴ・プログラム「山をひらく」 第2夜(青葉市子, 中島ノブユキ)
2014.09.21, 5 pm start / 山形市・文翔館「議場ホール」

1st setは青葉市子のsolo, 流れるスキャットからスタート.
最後まで, 台詞とスキャット, そして うた声を行ったり来たりする.
透きとおる声が自在に交差するうたは, その不思議なテキストと相まって どこか現実離れしている.
たくさんのうたをうたってくれたのだが, 「i am POD(0%)」と「いきのこり・ぼくら」(よしもとばななが「すばる」10月号に発表した小説「鳥たち」で引用)が印象的だった.

休憩を挟んで2nd setは中島ノブユキのsolo.
朴訥と弾かれた単音が, いつの間にか音の渦を生み出す…, そんな一曲目からスタート.
ライフワークだという「プレリュードとフーガ」より演奏してくれたF♯ minorのプレリュードは, 切なく美しい.
大河ドラマ・八重の桜より「幸福のかたち」も弾いてくれた.
所々静かなMCを挟みながら、次々と楽譜を1枚ずつめくっては淡々と演奏していく.
ピアノは切なく, 悲しく, でもお洒落にうたう.
優しい音色が, 外の虫の音と共に心地よかった.

ラストのアンコールは2人で.
まずは青葉市子「四月の支度」.
2曲目は, 夜の帳をそっと下ろすような, 優しいうた.
textがあるのかどうかも分からない, 内側から滲み出したようなうた.
音で空気を塗っていく不思議な世界.

終演は19時20分.
秋の夜長, 心地よいライヴだった.

(写真は, 昨日の夜にお邪魔した 日替わりマスターの店「BARミチノオク」@香味庵まるはち (春に写真を撮ってもらったSundaeBoothの志鎌さんとばったりお会いしました). 漬物, やっぱり美味かった!)


9/12/2014

上原ひろみ LIVE IN ふくしま


上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト「LIVE IN ふくしま」
2014.09.12, 6:30 pm start / 福島県文化センター 大ホール

1st setはBaptiste Trotignon Trioのステージ.
bass(Thomas Bramerie)がとてもcoolだった.
中盤に演奏してくれた「Lotus blossom」という静かなバラード風の音楽が美しくて印象的.
45分ほどだったが, とても上質なサウンドが心地よかった.

休憩を挟んで (ピアノが少し横を向いて), 上原ひろみトリオのステージ.
初の福島だという今回のライヴは「move」の鋭い打鍵から始まった.
打楽器コンチェルトのソリストのような(!)大ドラムセット(2 bassにたくさんのtomとcym)が大活躍し, 最初からスリリング.

続く2曲目はnew albumより「warrior」.
pianoとbassの音遊びが楽しい.
ワールドツアー帰りだという3人は息もぴったり.
たった3人で, こんなにもさまざまに心をざわつかせる.

MCのあとに演奏された3曲目は「dreamer」.
流れるメロディーと, その後ろのパーカッシヴなリズムセクションとが不思議にマッチする神秘的な楽曲.

続く4曲目は「seeker」.
3人のコール&レスポンスがcool.
途中, 上を向いて歩こうやラプソディーインブルーのフレーズも出てきて, 会場も和やか.

最後は「alive」, そしてアンコールは「life goes on」.
たっぷり1時間, 大迫力・大満足のsetだった.

それにしても, Baptiste Trotignonと上原ひろみを一緒に聴けるとは…, とてもゴージャスな時間だった. 

9/09/2014

ユリイカ9月臨時増刊号 総特集☆イケメン・スタディーズ


横山芙美編 (2014). ユリイカ9月臨時増刊号:第46巻第10号(通巻648号)総特集☆イケメン・スタディーズ. 青土社.

keywords:つくりあげられるイケメン, 眼差しの変化

本特集は, 「イケメンという言葉が一般化していく九〇年代末~二〇〇〇年代に、男性(とされる者)のどのような容姿が「イケてる」とされてきた・いるのかを、様々な言説や表象に即して検討するもの」だという (:8).
巻頭言(「イケメンであるとされるということ」:8-9)で千葉雅也は, 現在はいわば「ポスト・イケメン」の状況に入っており, 「男性の〈眼差しの客体〉化が(少なくとも大衆文化において)常態になったことを示唆しているのではないだろうか」(:9)と指摘する.

本誌にはMEN'S NON-NOモデルやジャニーズから, イケメンプロレスラー, 2.5次元まで, さまざまな「イケメン」をめぐる論考が収められている.
なかでも, 千葉と同様の指摘から「イケメン」という語の使われ方を検証し社会の「イケメン化」について論じた前川直哉(「イケメン学の幕ひらくとき:「社会のイケメン化」をめぐる現代史」:26-34)の文章が面白かった.
男性の「見られる客体化」の歴史や, 社会が「イケメン化」していった仕組みを前川は暴いていくが, 「従来のジェンダー・ヒエラルヒーの上に「社会のイケメン化」が進行する
事態は、女性の「美への疎外」を温存し(「男だって見られているんだから」)、時に促進する(「男もおしゃれするのに、なぜ君はしないの? それでも女なの?」)危険性を有している」(:33)と最後に述べる.
なるほど, この事態を決して手放しで言祝ぐことはできないというわけだ.

本誌のさまざまな論考を読んでいると, 「イケメン」は要求であり呪縛であり, それに関わるやり取りはかなり高度な政治だなぁ, とつくづく思う.
「イケメン学」が今後どんな社会を描くのか, 読めば読むほど分からなくなるのだった.

(今夜はスーパームーン. 黄色い大きな月!)


8/03/2014

第52回福島県吹奏楽コンクール


第52回福島県吹奏楽コンクール
2014.08.03 / 郡山市民文化センター

今年もレベルの高い演奏が続いた福島県大会.
なかでも印象に残ったのは, 昨年度と同じく, 浜通りの三校の演奏だった.

湯本高校の演奏は, 課題曲4番(小林武夫:コンサートマーチ「青葉の街で」)と, ショスタコーヴィッチ(高木登古)の「交響曲第1番ヘ短調作品10」より第4楽章.
課題曲ではなんとも清々しいサウンドが印象的だった (trioのtpもまろやか).
自由曲ではロシアの重厚感たっぷりの演奏が心地よかった.
timpとeuphの独奏も素敵だった.

平商業高校の演奏は, 課題曲2番(高橋宏樹:行進曲「勇気のトビラ」)とヒンデミット(篠崎卓美)の交響曲「画家マティス」.
課題曲は, この大人数でこんなにも軽く演奏できるのか, というくらいの流麗さと安心感.
picのオブリガートは今日一番の柔らかい演奏だったと思う.
ラストの終わり方が絶品.
自由曲はユニゾンのメロディが厚くたっぷり歌われたのが印象的だった.
そしてなんともお洒落な演奏だった.

磐城高校の演奏は, 課題曲4番とシュミット(根本直人)のディオニソスの祭り.
相変わらず会場中の空気を揺らす音圧で, たっぷりと演奏した.
課題曲のtrioは音量ではなく明るさで聴かせる仕方.
bnのsoloも無理には聴かせず, 爽快なままラストまで快走.
最後の音符が長めに収められたのが印象的だった.
自由曲はリズムが自在に伸び縮みして歌い上げられ, 原始的で野性的な雰囲気を存分に出していた.

ところで, 課題曲5番(谷地村博人:きみは林檎の樹を植える)を演奏した団体が, 1団体あった.
先日の山形県大会でも1団体あったが, やはりとても難しい作品である.
今日の演奏は(そして先日の山形での演奏も)滲む遠近感や そろそろと蠢く感じがほとんどなく, 力わざばかりが続いてしまった. 
ラストも揺蕩う感じが無く, くっきり, はっきりしすぎた音が並ぶのだった.
もう少し余韻を楽しめる終わり方がこの曲には必要なのではないか…, そんなことをまた思った.