ムンク展
2014.06.09 - 2015.01.02 / Didrichsen Art Museum
ヘルシンキの中央駅前からバスで20分, didrichesenの美術館へ.
手の甲に貼るシールタイプのチケットを購入して, セキュリティチェックを受けてから入場.
「Melancholy」(1911), 「Bathing Men」(1907-08)など大胆で素朴な大きな油彩から, どことなくもの悲しいリトグラフまで, Rolf E. StenersenやErnest Thielらパトロン・コレクターの作品から珍しく出展された約50点の作品が並ぶ.
壁に書かれていたムンクの言葉が印象的だった.
" I paint not what I see, but what I
saw " (munch, 1889-90).
たしかに, 外で(その場で)スケッチをして色を着けていたらこんな色使いや線にはなっていなかっただろう.
独特な色使いとタッチが, やはりムンクの魅力だ.
2階の展示室から下って, 1階の展示室はヴァイオリニストでマドンナだったEva Mudocciのモノクロのリトグラフからスタート.
愛に満ちた, 愛おしさを感じる作品たち.
自画像(リトグラフ)も不思議な魅力があった
(「The Scream」(1870)のモノクロ・リトグラフも展示されていた).
愛と狂気, 一見相反するように見えるが表裏一体の感情がひとつの絵の中に存在している.
そんなムンクの作品をゆっくりと堪能できる展覧会だった.
(北欧・ヘルシンキとストックホルムに行ってきました. どちらも石畳が印象的な, 素敵な街でした!)