5/25/2013

中田裕二 SONG COMPOSITE 2013


yujinakada presents "SONG COMPOSITE 2013"
2013.05.26 / 郡山・Hip Shot Japan

「津軽海峡冬景色」から始まった, 3回目となるコンポジ.
椅子が並べられた会場は満席, sold out.
2年ぶりとなるシリーズだが, 今回はキーボード(YANCY)だけでなく, パーカッション(朝倉真司)も加わった3人編成で行われた.

「カラオケをやりたいから」, 「うたいたいうたをうたってみんなに褒められたい」からコンポジを始めたという中田裕二.
「リバースのカード」など, お馴染みのオリジナルも交えながら, voiceの「24時間の神話」, ニール・セダカの「ソリティア」など, 懐かしい曲が続く.
その後も, 日本ではまだ無名だというLucy Schwartz(米)の「You Are You Are」や, 「椿屋でやりたかった和心を全部やられた」と本人がいう さだまさしの「まほろば」, 「不倫を明るくうたった怖いうた」だという竹内まりやの「純愛ラプソディ」, さらには松任谷由美の「Hello, my friends」, オリジナル・ラヴの「朝日のあたる道」, 高山厳の「心凍らせて」(!)など, 様々な "歌謡曲" が少しハスキーな声で歌われた.
パーカッション(カフォン, ジャンベ, ボンゴなど)との相性がとてもよく, 中盤にスウィング・バラードでうたわれた「バルコニー」(1st)は秀逸だった.

文庫本のように立派なツアーパンフレット「歌謡礼賛」で, 「歌謡力というのは浪漫力と言い換えられるのかもしれません」(:81)という中田裕二.
そんなロマンたっぷりなうたが, そしてうたうことが好きだということが, 文章からもひしひしと伝わってくる.

1回目のアンコール(「ひかりのまち」, 「シンデレラ」(椿屋), DANCE IN FLAMES」のオリジナル3曲)に続き, 鳴り止まないカーテンコールに応えて2回目のアンコールでは「次の(3rd)アルバムに入らないであろう曲だ」という うた(ボッサ・バラード)をうたってくれた.
「人はみな変わるからと突き放したあなたなは, どうして変わらぬ姿で僕の前に現れるの」…, という切ないうた.
2時間強の歌謡曲ライヴの最後, じんわりと心に残るうただった. 

MY LITTLE IMPERIAL
ecole de romantisme
ひかりのまち