青山七恵 (2011). わたしの彼氏. 講談社.
key words:モンテ出版, テンテン
軽いんだか重いんだか分からない, 身近にありそうでなさそう, なんだか不思議な小説だった.
実際にあったらそれはとてもトリッキーな状況だというのに, そう思わせない淡々とした描写と, 鮎太朗の不思議な姉たちの存在.
「つまるところ、反復なのだ。」
リリー, コドリさん, サッちゃん, と次々彼女にフラれ続ける美青年・鮎太朗が, 姉の身代わり(?)で訪ねた出版社の会議室で, 呪いとそれを解く解毒薬の真理に気付く場面で主人公はそう思う (:377).
なんだか印象的な場面だった.
(上記引用ページは単行本によるものです) ※下記は文庫本