Goro Ito POSTLUDIUM
release tour in yamagata
2014.04.05. 7pm start
/ 山寺風雅の国・馳走舎
会場となったのは高い天井と大きなガラス窓が解放感いっぱいのレストラン.
ガラス張りの会場から見える外は少しライトアップされて, 雰囲気たっぷりだった.
はじめは「The Isle」, 「Luminescence」, 「Daisy Chain」と新譜「POSTLUDIUM」から.
山寺は2年前の徳澤青弦とのライヴ以来だというが, (チェロやフルート, うたなど)対solo楽器ではないピアノ(澤渡英一)との今回のデュオは色々できて面白い, という伊藤ゴローさん.
続く「Valsa de Euridice」(ユーリディスのワルツ
/ 詩人でもあるヴィニシウスの作), 「Fotografia」(アントニオ・カルロス・ジョビン)のボサノヴァのカヴァーも, 伴奏とメロディを軽やかに交代しながら, 心地よい音楽を奏でた.
休憩を挟んで後半は, 「美貌の青空」(坂本龍一)のカヴァーから.
その後は「Obsession」(「GLASHAUS」), 「Plate 19」(「POSTLUDIUM」), 「GLASHAUS」(「GLASHAUS」), 「Wings」(「GLASHAUS」)と続いた.
「Plate 19」はレコーディングでもピアノと2人だったということもあり, 息がぴったりだった (後半, tempoが上がって音楽が動き出してからがcool!).
ジャキス・モレレンバウムとレコーディングしたという「Wings」も哀愁たっぷりでとてもよかった.
ライヴの最後は「GLASHAUS」から「November」.
切ないワルツが春の夜にぴったりだった.
ピアノと, そしてギターとも対話しているかのようなゴローさんの音楽.
朴訥と, でも柔らかく紡ぎ出されるダイアローグ.
トークからも伝わってくる, 優しい彼の人柄がそのまま表れたような心地よさがあった.
アンコールは「Estrada Branca」(ジョビン), 「perspective」(坂本龍一
/ 「せっかく楽譜をもらったんで, もう一曲教授の曲を…」と), そして新譜から「Thyra」の3曲.
終演は21:10, 雪が散らついた寒い春の日に, とても心地よい時間だった.