映画「天のしずく:辰巳芳子 いのちのスープ」
監督・脚本 河邑厚徳 / 2012年
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この映画は、人とものごとを追うようでいて、核心に深意を秘めたものにしましょう。
命題はいつしか、「愛することは生きること」に修まつてゆきました。
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映画に寄せ, 辰巳芳子はパンフレットの最初にこう書く.
映し出されるのは, 丁寧な料理の手しごとや日々の暮らしへ向き合う真摯な姿勢だ.
その姿に, 心をこめて愛することが生きることに繋がるという彼女のメッセージが, 説得力をもって拡がっていくのだった.
ポタージュ・ボン・ファムも, 心臓焼きも, にんじんのポタージュも, 玄米スープも…, どれも本当に美味しそう.
食べることは生きること.
不安な世の中だが, だからこそ, 湯気の向こうに繋がれるべき愛といのちがある.