8/14/2017

小林剛志 音楽構築の視点から捉えた他者との相互行為分析研究の展望と課題


小林剛志 (2009). 音楽構築の視点から捉えた他者との相互行為分析研究の展望と課題. 東京大学教育学研究科紀要, 49327-332.

key words:他者との対峙, 対話

たとえば作曲された作品の演奏や, あるいは複数の演奏者による合奏など, 様々な水準において音楽は「他者」との対峙を余儀なくされる芸術である (327).
本研究の目的は, そのような音楽を「所与の対象とせず構築過程として捉えることで, 他者と共に音楽を創り上げるとはどのようなことかを考察している研究の動向をレヴューする」(:328)ことである, という.

ここで扱われるのは, Schön2001/1983, 1987)によるチェロ奏者・カザルスのレッスンを分析した研究, 阪井(1997)のヴァイオリンレッスンの場面における「イメージ形成」の在り方について分析した研究, そして大地・岡田(2001)のピアノレッスン場面における比喩的な言語使用を「わざ言語」として捉え分析した研究の3つの実証的研究である.
レヴューに先立ち, 小林は「音楽構築過程を捉えるとは, 当事者が実践において何とどのように対話しているのかを読み解くことであり, ミュージシャンシップの学習過程を把握することである」(:328)とする.

3つの研究を精査し, 小林は(音楽が他の実践とは異なり, すぐに消えてしまう素材であることから)「共時的に個人内の思考過程や個人内の認知パターンの変化を追って捉えることができ」ず, それらを捉えることは容易なことではない(:331)とする.
そこで, 「グループなど人数を拡大して協同的な活動実戦の場面を分析対象にすることの可能性を提案」(:同)し, 論を閉じるのだった.
しかし, それらの研究であれば学校における音楽づくりをたとえばグラウンデッド・セオリーなどの手法で分析した質的な研究など, 先行研究の蓄積が古くからあるのではないか.
「わざ言語」に替わる文化的道具やその機能をどう捉えていくか, そもそも構築過程を共時的に捉えることへのこだわりがどれほど有意義なものなのか…, 気になるところである.

(上の写真はお昼にお邪魔した酒田市・花鳥風月の花鳥風月ラーメン (今日の酒田のラーメン屋さんはどこもすごい行列!). 一匹まるごと入っているプリプリとろとろの海老ワンタンと, 芳ばしい炙りチャーシューが美味しかったです(肉ワンタンも美味しい)! 下の写真は南陽市・六味庵のちびかりと, 大好物・庄内の青さ!)


7/30/2017

全日本吹奏楽コンクール第56回山形県大会《一般の部》


全日本吹奏楽コンクール第56回山形県大会《一般の部》
2017.07.30 / やまぎんホール

夕方, 一般の部を聴きにやまぎんホールへ.

寒河江吹奏楽団の自由曲「散歩、日傘をさす女性:クロード・モネに寄せて」(八木澤教司 作曲)のスケール感がある演奏(力任せの感は多々あったが…)や, 鶴岡吹奏楽団の自由曲「レント・ラメントーソ」(真島俊夫 作曲)の吹きこんだ感じもよかった(pitchがもっとよくて, 音楽の連なりももっと見えればよかったか…)が, 今年は酒田吹奏楽団が秀逸.
課題曲の2番は(あんなに暗いマーチなのに!)メリハリをつけて, しっとりたっぷりマイルドな音楽を聴かせた.
自由曲の「ウインドオーケストラのためのバラッド」(高昌 作曲)は余裕のあるフォルテで, 包まれて心地よい響きだった. 音楽が拡がって行く感じもとてもよかった.

(上の写真はこの後お邪魔した山形市・山之助の からし味噌つけ麺 (みじん切りされた玉ネギがいい感じです). 下の写真は先日お邪魔した米沢市・心那やの板そば. ラーメンもお蕎麦も大好物です)

7/26/2017

LUCKY TAPES Cigarette & Alcohol


LUCKY TAPES Cigarette & Alcohol
2016.07.06 / RYECD-260

LUCKY TAPESのアルバム2作目.

キレのいいリズムとトランペットがcool3曲目「レイディ・ブルース」(先行EP(「MOON2016.01.13 / RYECD-235)に収録. ちなみにこのEP2枚組で, もう一枚は渋谷の初ワンマンライヴの映像が収められているDVD), 一小節置きで4拍目にやってくる三連符が中毒性をもっている5曲目「パレード」, 女声とのduoがオシャレな7曲目「夜想曲」, シングルカットされている8曲目「MOON, 10曲目「TONIGHT!」などがいい.
ただ, 9曲目「スローモーション」はpops過ぎて正直 首を傾げてしまった(これじゃまるでセカオワだ)….

10曲入り.
今のところデビューアルバム「The SHOW」が一番のお気に入り.

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22日に放映されていた「男子旅」(Dlife), 沖縄でした!
う~, 行きたい….
(下の写真は米沢市・可奈免. 今日は一年に一度, うなぎの日)


7/22/2017

LUCKY TAPES The SHOW


LUCKY TAPES The SHOW
2015.08.05 / RYECD-250

ペトロールズのトリビュートアルバムに参加しているのを聴いて以来, 気になっていたLUCKY TAPES.
本作が彼らのデビューアルバムになるのだという.

デビューアルバムにして, すっばらしい.
お洒落な音楽(ブラスセクションや鍵盤の使い方がとってもオシャレ)に少し危ういボーカルがのる.
特に3曲目「Touch! (album version), 5曲目「Peace and Magic (album version), 6曲目「Friday Night, 7曲目「夜が明けたら」, 8曲目「Gun」がいい.
(「Peace and Magic」は同名のEPとして先にリリースされている (Peace and Magic2015.07.22 / RYECD-208). そこにはこのアルバムとは別remixのトラックが2つ収められている. こちらもcool
とても心地よいのだ.

LUCKY TAPESvo & key・高橋海 (楽曲制作も担当), ba・田口恵人, gu・高橋健介の3 (デビュー時にはもうひとりdrのメンバーがいて4).
入手できるだけのCD4枚手に入れて, 何度も聴いている ().

(写真は, 蔵王温泉の温泉街外れにあるLog cafe Snow Domeでいただいたナポリタン. 黒いミニチュアシュナウザー(クレマくん)がお店のなかにいて, カワイイのです)


6/24/2017

F.M.C.混声合唱団 第69回定期演奏会


F.M.C.混声合唱団 創立70周年記念 69回定期演奏会
2017.06.24, 4 pm start / 福島市音楽堂大ホール

1947年の創立以来, 70年の歴史をもつFMC.
その創立70周年記念の定期演奏会へ行ってきた.

ステージは5部構成.
演奏会前半は, ラッソ(後期ルネサンス)からボブ・チルコット, ジェフ・エンス(カナダの現代作曲家)までの作品が並んだ第1ステージ, 東混の「歌い継ぎたい日本の歌」の秋冬編より構成された第2ステージ, 混声合唱とピアノのための「歌はどこから」(みなづきみのり 作詞, 大田桜子作曲)による第3ステージの3.
女声・男性それぞれ12人ずつの合唱.
やはり女声が若干弱く感じられてしまうが, 美しい響きが印象的だった.
「歌はどこから」では情景を歌い分け, 雰囲気のある音楽が奏でられた (終曲の「あなたに歌う歌」がとてもよかった).
また, 透き通るテノールの響きが印象的だった (soloも素晴らしかった).
1ステージのあとの団長挨拶は, この合唱団のあたたかな雰囲気が伝わってくるようなアットホームなもの.
学生や若い人たちがたくさん聴きに来てくれているのもいい.

休憩を挟んで後半は第4・第5ステージ.
4ステージでは記念演奏会ということで退団者も加わり, 混声合唱のための「どちりなきりしたん」(千原英喜 作曲)が歌われた.
聞けばこの曲はFMCの委嘱作品なのだという.
改めてこの団の歴史と足跡の重みが感じられた.
5ステージは女声43人・男声36人の大合唱によってパレストリーナのモテットが3曲歌われた.
力強く奏でられるアツイハーモニーが素晴らしかった.

70年にわたる活動における在団者数は1200人にのぼるという.
アンコールではステージに乗れなかったOV(と呼んでいるらしい)も交えて2曲が歌われた.

響きのいいホールで, 心地よいハーモニーを満喫できた時間だった.

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先日DC扇風機なるものを買いました.
静かにそよそよ, 優しく風を届けてくれます.
快適です
(上の写真は福島市・たなつもの食堂の季節限定・冷やしトウモロコシのベジソバスープが甘い!麺は稲庭うどん(?)らしくもちもちで美味しかったです)