6/24/2017

F.M.C.混声合唱団 第69回定期演奏会


F.M.C.混声合唱団 創立70周年記念 69回定期演奏会
2017.06.24, 4 pm start / 福島市音楽堂大ホール

1947年の創立以来, 70年の歴史をもつFMC.
その創立70周年記念の定期演奏会へ行ってきた.

ステージは5部構成.
演奏会前半は, ラッソ(後期ルネサンス)からボブ・チルコット, ジェフ・エンス(カナダの現代作曲家)までの作品が並んだ第1ステージ, 東混の「歌い継ぎたい日本の歌」の秋冬編より構成された第2ステージ, 混声合唱とピアノのための「歌はどこから」(みなづきみのり 作詞, 大田桜子作曲)による第3ステージの3.
女声・男性それぞれ12人ずつの合唱.
やはり女声が若干弱く感じられてしまうが, 美しい響きが印象的だった.
「歌はどこから」では情景を歌い分け, 雰囲気のある音楽が奏でられた (終曲の「あなたに歌う歌」がとてもよかった).
また, 透き通るテノールの響きが印象的だった (soloも素晴らしかった).
1ステージのあとの団長挨拶は, この合唱団のあたたかな雰囲気が伝わってくるようなアットホームなもの.
学生や若い人たちがたくさん聴きに来てくれているのもいい.

休憩を挟んで後半は第4・第5ステージ.
4ステージでは記念演奏会ということで退団者も加わり, 混声合唱のための「どちりなきりしたん」(千原英喜 作曲)が歌われた.
聞けばこの曲はFMCの委嘱作品なのだという.
改めてこの団の歴史と足跡の重みが感じられた.
5ステージは女声43人・男声36人の大合唱によってパレストリーナのモテットが3曲歌われた.
力強く奏でられるアツイハーモニーが素晴らしかった.

70年にわたる活動における在団者数は1200人にのぼるという.
アンコールではステージに乗れなかったOV(と呼んでいるらしい)も交えて2曲が歌われた.

響きのいいホールで, 心地よいハーモニーを満喫できた時間だった.

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先日DC扇風機なるものを買いました.
静かにそよそよ, 優しく風を届けてくれます.
快適です
(上の写真は福島市・たなつもの食堂の季節限定・冷やしトウモロコシのベジソバスープが甘い!麺は稲庭うどん(?)らしくもちもちで美味しかったです)



6/03/2017

山形交響楽団 第262回定期


山形交響楽団 262回定期演奏会
2017.06.03, 7 pm start / 山形テルサホール

前回定期のカツァリスのインパクトが未だ消えぬまま, 山響の定期へ (ところでカツァリス, プレトークで話があったが2年後に再び共演の方向で話が進んでいるらしい).
今回の指揮・solo Vnはドミトリー・シトコヴェツキー(!)だ.

プログラム1曲目はレスピーギ「リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲」.
速めに設定された「Italiana」からスタート.
重すぎない演奏ですっきりといい雰囲気.
Vlaが素晴らしい.
Siciliana」の揺蕩う感じや「Passacaglia」の力強さも存分に引き出され, とても心地よい演奏だった.

続いてストラヴィンスキーのバレエ音楽「プルチネルラ」組曲.
音楽は爽やかにスタート.
Ⅱ曲目「Serenata」やⅥ曲目「Gavotta」などOb(客演・古山真理江)がbrava
Ⅶ曲目「Vivo」のTb(太田涼平)も好演.
コミカルな華やかさを存分に楽しめた.
終曲(Ⅷ. a) Minuettob) Finale)の大追いかけっこもシトコヴェツキーの明瞭な指揮ですっきりとした楽しさが味わえた, とてもよい演奏だった.

休憩を挟んで, 今回のメインはベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲ニ長調 (今回はTpHnは古楽器だったがTimpは違った).
指揮台が撤去され, 弾き振りによる演奏.
第Ⅰ楽章, 冒頭Timp4つの音がさまざまな形で次々に現れていくさまはベートーヴェンのシンフォニーのよう.
そこにソリストの澄んだ美しい音色が加わり, なんとも格調高い演奏だった.
チューニングをもう一度挟んで開始された第Ⅱ楽章はClFgとソロとの掛け合いが美しかった.
カデンツァを経て, 第Ⅲ楽章は難曲を快走したソロがbravo!だった.

度重なるカーテンコールに応え, アンコールで弾いてくれたのはバッハのパルティータ2 (サラバンド).
こちらも透き通った演奏で心に染み入るものだった.

終演は2110.
空席が目立ったのが残念だったが, 山形でこの演奏を聴けるようになるとは….
今年の山響定期は最初の3回ともどれも素晴らしい音楽会だった.
次回も今から楽しみである.

(写真は昨日いただいた米沢市「心那や」さんの「心那や蕎麦」. 冷たいぶっかけ蕎麦なのですが, 10割の蕎麦自体がとっても美味しい・嬉しいお蕎麦でした)