日食なつこ 視力検査ツアー
2014.11.21. 7 pm
start@仙台retro Back Page
日食なつこ, 1年半ぶり・全国7カ所の公演となるワンマンツアーは, Dr(komaki)との2人編成で届けられた.
仙台の会場となったのはBack Page.
茶色のスタインウエイを日食なつこはまさに全身全霊で弾いた.
ライヴは「少年少女ではなくなった」(「オオカミの二言」)のアカペラから力強くスタート.
さっきまでの華奢な体は, ピアノの前に座った途端 別なものへと変わった.
アルバム「瞼瞼」の収録曲全てのほか, 「跳躍」や「傘はいらんかね」,「floating journey」など, 初期の作品も歌ってくれた.
「傘はいらんかね」は16歳のとき, 「floating journey」は17歳のときの作品だという.
6年, 7年と大切に歌ってきた曲なんだなぁ, と感慨深かった.
日食なつこは色々な感情を歌う.
そしてピアノもまた色々な音色を奏で, それは歌と同じくらい, あるいはそれ以上にさまざまに語る.
ライヴは, アンコールに「ビッグバード」と「10円ガム」が明るく歌われて終演(20時45分)となった.
ところで, 今回のツアータイトルである「視力検査ツアー」.
「瞼瞼」にちなんでという意味と, もうひとつ, 心の視力が落ちてないか, 大事なことを見落としてないか, というメッセージが込められているのだという.
厳しく切ないテキストが並ぶ彼女の音楽だが, やはり根底にあるのは人間へのあたたかい心なのだ.
それが, 彼女の音楽が気になって仕方のない理由なのだと思う.
それが, 彼女の音楽が気になって仕方のない理由なのだと思う.