10/04/2014

cero world record


cero world record
2011.01.26 / DDCK-1024

ちょっと毒のあるポップさ, なんだか少し意地悪なポップさだ.
独特な歌詞はどこか懐かしい音楽にのって届く.

仕掛けがたくさん詰め込まれた楽曲たちは, どれも手が込んでいる.
5曲目「outdoors」は, さよならの汽笛を描くドラマチックなうた.
テキストのない7曲目「exotic penguin steps」のあとは, 言葉とうた(そんな区別に意味があればだが)のあいだを行ったり来たりする8曲目「exotic penguin night.
こちらもとってもドラマチック.
そして, 8分近くある大曲「マクベス」(10曲目)の登場.
なんとも奥深いこの曲で高城晶平はうたう.

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銀色の灯が 遠のいてく スピード あがる
音をたてているのは 雪融けのヒーター

微熱のこどもたち ひとり寝にみた夢
日々に生きるすべてが
ぼくよりうまくターンする

おお、マクベス

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まるでモノトーンの映画を見ているようで, 穏やかなのにグラグラとセンチメンタル.
ceroはこんな世界までも描く.

インストの11曲目「(I found itBack Beard」を挟んで, アルバムはラストの12曲目「小旅行」となる.
こちらは やさしいおやすみのうた.

ceroは高城晶平 (vogufl), 荒内佑 (keysamplerbass), 橋本翼(gucl)の3.
カクバリズム所属のアーティストだ.
バンド名は「Contemporary Exotica Rock Orchestra」の略だという.
不思議なポップを奏でるバンドだと思う.

(写真は昨日お邪魔した米沢のお寿司屋さん「よし遊」)