山形交響楽団 第267回定期演奏会
2018.03.17, 7 pm
start / 山形テルサホール
今年度最後の山響定期へ.
1曲目, 武満「弦楽のためのレクイエム」は駐車場の混雑で開演に間に合わず…
(残念).
2曲目, ブルックナー「ミサ曲
第2番 ホ短調 WAB27」から聴く.
指揮の飯森さんが場面転換のときにお話されていたとおり, 滅多に演奏されない曲
(ブルックナーには3つのミサ曲がある).
編成も混声8部合唱と管楽器(Ob, Fg, Cl, Hn, Tbそれぞれ2人)という珍しいものだ.
舞台照明も暗く抑えられ,
まさに教会のような雰囲気.
Ⅰ. Kyrieは女声合唱からスタート.
だんだんと迫力を増していき, 中盤Tbの強奏に対抗するかのように合唱がフォルテで歌い上げられたところは まさに心からの祈りのうた.
Ⅱ. Gloriaは男声soloからスタート.
フーガになってからが圧巻で, 力強く何度も「Amen」が重ねられた.
Ⅲ. Credoは長大な曲.
オラトリオのように, 歌詞の内容によって音楽がドラマチックに変わる.
敬虔な, ブルックナーらしい音楽.
Ⅳ. Sanctusは合唱からスタート.
厚く厚く重ねられていく響きが美しい.
Ⅴ. Benedictusはゆっくり, でもたっぷりと綴られる独白のよう.
厚い合唱に絡む金管の響きが心地よい.
Ⅵ. Agnus deiは複雑で緻密な音楽.
そして美しい一曲.
Ob主席が若い男性になっていて, 彼の演奏もとてもよかった.
そして, なんといっても合唱(山響アマデウスコア)がすばらしい (特にSanctusが素晴らしかった!).
この難曲を見事に歌い上げた.
休憩を挟んで, 本日のメインはブラームス「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77」.
soloは堀米ゆず子.
Ⅰ. Allegro non troppoはsoloのピッチがなんだか気になって集中できず.
カデンツァは重厚で壮大な演奏.
Ⅱ. Adagioは冒頭の木管アンサンブルがとても心地よい.
ここでもObがbravo!
それに導かれたsoloも抒情的でロマンティックな演奏だった.
Ⅲ. Allegro giocoso, ma
non troppo vivaceは華やかに疾走.
ラストは円熟のとても重厚な演奏だった.
終演後は客席中からカーテンコール.
最後, ソリストと今年度でご退職となる お二人(ClとCb)に花束が贈られ, 熱烈なカーテンコールは続いた.
終演は21時10分.
まだまだ夜の山形は寒い.
(写真はどちらもこの間お土産でいただいたパン. 上は神戸・トミーズの
あん食
(ずっしり, 重量感のあるパン. バターを塗っていただくと最高!), 下は那須・PENNY LANEのブルーベリーブレッド(こちらも爽やかで美味しかった!)です)